“Mainichi Newspapers” Washoku Home Cooking has been published

イスラム教徒も和食を堪能

 「おいしい!!」。訪日外国人向け料理教室「和食ホームクッキング」(大阪市中央区)で参加者が笑顔を見せた。教室は、松本真智子さんが海外で日本語教師をしていた経験などを生かし、2015年1月に自宅で始めた。訪れた外国人は25カ国約260人。イスラム教で禁じられた豚などを食材に使わない「ハラール」の和食も教えており、イスラム圏出身者が多い。

三重県在住で、9月末に初めて教室を訪れたインドネシア人のイスムさん(30)、ドウィンダさん(28)夫妻もムスリム(イスラム教徒)だ。2人によると、来日したムスリムの多くは外食や食品購入をためらうという。

この日のメニューは「お好み焼き」。ドウィンダさんは「動画の見よう見まねでお好み焼きを作ってみたこともあったけど、本当の味を知りたくて」とハラールアドバイザーも務める松本さんを頼った。松本さんは2人に使う食材を詳しく説明し、一緒に調理。ハラール専用の調理器具や食器も用意している。

松本さんは教室を「私の原点」と話す。始める前、別の仕事で忙しさのあまり体調を崩した。休養中、食事の大切さが身にしみて教室を開こうと思った。

最初の参加者は和食にためらいを持つムスリムの在日スリランカ人一家。ハラールの和食を作ってあげると、泣いて喜んでくれた。その姿が忘れられない。「料理を通して日本の良さを知ってもらえるよう、これからも続けていきたい」と語った。【平川義之】